2023年9月23日(土)。
『サンライズ出雲』でトラブルに見舞われながらも何とか無事に尾道に移動し、初開催となった『せとうちジャーニーウォーク2023』に出場してきました。
7月に挑んだ『第5回箱根古道と駅伝の道ウルトラウォーキング2023』以降、約2か月ぶりのウルトラウォーキングです。
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また、これまで歩いた最長距離は105kmだったので、人生初の120kmへの挑戦でした。
受付と装備
トラブル発生
元々は大会前日に福山のホテルを予約していたのですが、1か月前に『サンライズ出雲』の乗車券を無事にGET!
というわけで、前日の夜に東京を出発し、倉敷までは寝台列車で移動しました。
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ところが、東海道線の豪雨により電車は遅延。
本当は早めに尾道に到着して朝から営業しているラーメン店で、尾道ラーメンを満喫するつもりだったのですが、結局朝ご飯を食べる時間がなくなってしまいました。
受付
とは言え、9/23(土)の9:00過ぎに、無事に尾道駅に到着。
天気は、気持ちの良い晴天です!
受付会場となるスタート地点「尾道駅前広場」は、尾道駅の本当に目の前。
とりあえず、コンビニでおにぎりを2個だけ買って受付に向かいました。
こちらで、署名済みの参加誓約書・健康チェックシートを提出し、参加賞のTシャツやゼッケンなどを受け取ります。
会場には既に多くの方が集まっていました。
『せとうちジャーニーウォーク2023』には、120kmの部と30kmの部があり、120kmの部にエントリーした参加者は432名でした。
装備
初めての120km。
いつもよく歩く100kmよりも20km長いものの、背負うリュックの中身はいつもと変わらずでした。
とにかく、自分が思う最小限を目指し、出来る限り軽くしています。
持ち物
- ヘッドランプ
- 充電バッテリー
- 飲み物(500ml×2本)
- レインウエア(上着のみ)
- ソックス(途中で交換用)
- 塩飴
- Garminの充電器
- サングラス
- タオル(汗拭き用)
- 湿布
- 常用薬(予備)
- コンタクトレンズ(予備)
- 後方照射用ライト
- コップ
あと、受付の際に配られた『しまなみ黄杞檸檬 お茶』(280ml)もリュックに入れました。
スタート~第1エイド(約20km)
スタート
スタートゲートの前では、記念に写真撮影をしている方も多かったです!
そして、開会式や参加者全員での記念撮影などを終えて、いよいよスタート!
『せとうちジャーニーウォーク2023』は、10:00から5分間隔で50人ごとのウェーブスタートです。
今回は第2ウェーブでのスタート。
平谷祐宏尾道市長、野村舞アナウンサー(広島ホームテレビ)、そしてスタッフの皆様に見送られながら10:05に尾道を出発しました!
今回のコースは、尾道市を出発し、三原市、竹原市、呉市を通り、広島市まで瀬戸内海沿いを歩く120km。
右も左もわからない全く知らない土地ですが、しっかりと看板が置いてあったり、紛らわしい場所や危険な場所にはスタッフが立っていてくださったり、迷うことなく歩を進めることができました。
ただ、気になったのは自動販売機やコンビニの少なさ。
朝ご飯をまともに食べられなかったこともあり、前日の夜からおにぎり2個だけで歩き続けて空腹だったのですが、食べ物を買おうにもコース上にコンビニが全然ありません。
また、お昼になるにつれて、気温も28℃くらいまで上昇。
暑すぎるわけではありませんが、やはり喉が渇きました。
第1エイド到着
全く休憩せずに歩き続けること3時間10分。
やっと最初のエイド「三原市すなみ海浜公園」に到着しました。
スタートから約20kmの地点です。
こちらでは、広島名物である八天堂のクリームパンと水をいただきました。
第1エイド(約20km)~第2エイド(約40km)
第1エイド出発
ゆっくり休んでしまうとまた歩き出すのが辛くなりそうだったので、第1エイドでの休憩時間は5分程度。
すぐに出発して西に向かいました。
ここから先もコンビニや自動販売機は少なめ。
おまけに、竹原市に入る手前は、海沿いを少し離れて結構長くて急な上り坂もあったりします。
竹原市に入ってからは、ずっと海岸線を進みます。
前日の夜から、おにぎり2個、八天堂のクリームパン、塩飴しか食料を口にせずに6時間以上歩き続けているため、このあたりで空腹はピークに。
特に、初めて歩くコースでは、事前にコンビニの場所を確認したり、少し食料を持ちながら歩いたりする必要性を痛感しました。
第2エイド到着
第2エイドの直前にあったコンビニでなんとか食料を買い込み、第2エイドの竹原緑地広場へ。
スタートから約40kmの地点です。
ここでは、もみじ饅頭とパンが配られました。
ところが、空腹すぎたことに加え、暑さにやられてしまったのか、お腹は空いているはずなのに食欲は出ず…。
結局もみじ饅頭は食べずに、リュックに入れて持って行くことにしました。
そんな中ありがたかったのが、ソフトクリーム!
なんとキッチンカーが待機していて、参加者は無料でソフトクリームを1個注文することが出来ました。
バニラ、バナナ、ミックスの3種類から選ぶことができ、今回はミックスを注文。
バナナの甘さと、ソフトクリームの冷たさが本当に身体中に染み渡りました。
第2エイド(約40km)~第3エイド(約55km)
第2エイド出発
第2エイドでは10分程休憩して出発。
第2エイド以降は、しばらく海沿いを離れて山道を歩くコースです。
1時間ほど歩いた午後6時に、『せとうちジャーニーウォーク』のホームページから、速報サイトにアクセスできるようになりました。
これまで13回ウルトラウォーキングの大会に参加してきましたが、『せとうちジャーニーウォーク』はどの大会よりもハイペースの人が多いと感じていました。
それを物語るように通過順位は47位。
実際に順位を見て、やはりハイペースの猛者が多いと感じました。
そうしているうちに、東広島市に入りました。
この辺りから日が暮れてきたので、ヘッドライトと後方照射ライトが欠かせません。
まだ食欲は復活しないものの、水分だけはしっかり摂取しながらもくもくと西へ向かいます。
第2エイドから第3エイドまでは、『せとうちジャーニーウォーク2023』の中では最もエイド間の距離が短い約15km。
2時間半ほどで、約55km地点の第3エイド「安芸津市民グラウンド」に到着しました。
第3エイド到着
第3エイドでは、パンとドリンクが振舞われました。
その中でも、ドリンクは特徴的!
なんと、7種類のオリジナルドリンクから選ぶことができました。
メニュー
- 冷たいドリンク
- レモネード(炭酸なし)
- レモンスカッシュ(炭酸あり)
- ピンクのレモネードしそ(炭酸なし)
- 赤しそ風味ピンクレモンスカッシュ(炭酸あり)
- クラフトレモンコーラ(炭酸あり)
- 温かいドリンク
- レモンジンジャー
- ホットレモネード
どれも美味しそうだったのですが、クラフトビール好きとして一番気になったクラフトレモンコーラをチョイス!
炭酸は弱めながら、レモンの爽やかさが効いたオリジナルのコーラは、疲れた体に染み渡りました。
ただ、ここでもパンを食べられる食欲はなくリュックへ。
おまけにかかとの皮がむけそうな感覚があったので、絆創膏を貼ってソックスも交換しました。
ちなみに、第3エイド到着時の順位は、第2エイド到着時と変わらず47位でした。
第3エイド(約55km)~第4エイド(80km)
第3エイド出発
第3エイドも10分弱の休憩で出発しました。
ここから第4エイドまでが、今大会で最もエイド間の距離が長い25km。
頑張りどころです。
再び瀬戸内海沿いを歩くこと約1時間。
手元の時計では、ちょうど中間地点の60kmに到達しました。
ここまで11時間弱なので、このペースを維持できれば22時間程でゴールできる計算です。
安浦駅の手前を左に曲がり、晴海大橋を超えると、今度は山道です。
安登駅前のベンチでちょっと休憩したりしつつ、さらに歩を進めると呉市川尻町に入りました。
その後も西に向かってひたすら歩き、広駅を過ぎたところにある広公園が第4エイドです。
第4エイド到着
第4エイド到着時の順位は、第3エイド到着時から6人抜かして41位。
この第4エイドでは、珍しいお好み焼きたい焼きが配られました。
しかも、キッチンカーでの提供です。
また、もみじ饅頭と瀬戸内レモネードもいただけました。
初めて食べたお好み焼きたい焼きは、いつものたい焼きとは違い甘さがないので不思議な美味しさ。
より一層、ゴールしたら広島でお好み焼きを食べたいという気持ちが強くなりました。
第4エイド(約80km)~第5エイド(約100km)
第4エイド出発
第4エイドでは10分程休憩して出発。
出発した直後から、50代の男性が話しかけてくださり、2人で話しながら2.6km続く休山新道を歩きました。
その方とも別れて呉市内を歩いていると、大好きなサンフレッチェ広島の自販機が!
もちろんドリンクを購入して、少しでもクラブを支援させてもらうとともに、広島市内に近づいていることを実感しました。
その後は、大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)の横を通り、川原石駅の先を右折し、海岸沿いを歩くコース。
第5エイドの位置がわかりづらくて、駐車場をうろうろしているうちに4人の参加者に抜かれてしまうという痛恨のミスがありましたが、朝の4:00過ぎに最後のエイドに到着しました。
第5エイド到着
第5エイドの呉ポートピアパークでは、呉細うどんとベビーカステラのキッチンカーが来ていて、どちらか一方を無料で利用できました。
夜になり少し身体も冷えてきましたし、何より塩分を欲していたので、迷わず呉細うどんを選択。
これは本当に美味しくて、食欲がない中でもあっという間に食べきってしまいました。
ちなみに、第5エイド到着時の順位は、第4エイド到着時からさらに5つ順位を上げて36位。
また、ここでももう一度ソックスを交換するとともに、疲労や睡魔がきつかったこともあり、15分~20分くらい休憩しました。
第5エイド(約100km)~ゴール
第5エイド出発
いよいよ残りは20km。
105km以降は、未知の領域です。
第5エイドでゆっくり休みすぎたこともあり、身体がかなり冷え切ってしまいましたが、歩き始めるとまた徐々に温まってきました。
呉市の海沿いを歩き、午前7:00前にとうとう広島市に突入です。
この頃には日も上がり、爽やかな朝を迎えていたのですが、今度は猛烈な睡魔が襲ってきました。
あまりの睡魔に耐えきれず、道路わきのベンチで15分程仮眠を取りました。
起きてからは、元気を取り戻しゴールまで一直線。
広島カープの本拠地『MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島』も見ることが出来ました。
スタジアム周辺は、ローソンもカープ色。
マンホールもカープです。
そして、ゴールの直前では、来年開業するサンフレッチェ広島の新しい本拠地『エディオンピースウイング広島』の建設中の姿も見ることが出来ました。
この広島城南交差点を過ぎれば、もうゴールは目の前。
広島市立中央図書館とひろしま美術館の間の道を通り、地下道を抜ければ、ゴールとなるひろしまゲートパークです。
ゴール
ゴール地点では、前日のスタートを見送ってくれた広島ホームテレビの野村舞アナウンサーがマイクで盛り上げてくれました。
スタッフの皆さんもすごく温かく迎えてくれて、ゴールできた安堵感と嬉しさが一気に湧き出してきました。
タイムは、22時間33分30秒。
最終順位は34位でした。
まとめ
速報サイトで結果を確認したところ、当日スタートした人が393名、ゴールできた人が244名でした。
完歩率は約62%です。
また、個人的には、大会前日の睡眠と大会当日の朝食の重要性を改めて感じさせられる大会になりました。
ちなみに、『せとうちジャーニーウォーク2023』ならではの感じた留意事項は下記のとおりです。
メモ
- 全体的に自動販売機やコンビニは少なめのコース設定のため、水分や食料は計画的に準備する必要がある。
- 海沿いがメインではありつつも、上り坂も多い。
- エイドが充実していて、地元の美味しいグルメを味わえる。(エイドにキッチンカーが用意されている大会は初体験)
初めての大会なので、いろいろと改善点はあるのかもしれませんが、記念すべき第1回大会に参加できたことが本当に嬉しいですし、何よりスタッフの皆様の温かくて優しい対応には感謝してもしきれません。
また、エイドでは地元のグルメを味わえるという点も魅力です。
もし来年以降も開催されるのであれば、中国地方でウルトラウォーキングに挑戦したい方、あるいは100km以上の距離に挑戦したい方にオススメの大会です!