2023年10月21日(土)。
120kmを歩いた『せとうちジャーニーウォーク2023』以来、約1か月ぶりにウルトラウォーキングに挑戦してきました。
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今回出場した大会は、『第7回東京エクストリームウォーク100』。
人生で初めて100kmを歩いた第1回大会以来、毎回欠かさず参加している愛着ある大会です。
今回は、初めてWESTとEASTの2コースが同時開催となりました。
そのEASTコースを、71歳の父と一緒に歩いてきたのでその詳細をレポートします。
受付と装備
京成佐倉駅到着
今回エントリーしたのは、千葉県の佐倉城址公園をスタートし、東京の新豊洲Brilliaランニングスタジアムを目指す『第7回東京エクストリームウォーク100』のEASTコース。
その中でも、制限時間26時間のチャレンジクラスにエントリーしたので、スタート時間は午前8:00でした。
佐倉城址公園までは、最寄りの京成電鉄佐倉駅から徒歩で15分ほどかかるため、午前6:45頃に佐倉駅に到着。
駅構内には、参加者を応援するメッセージも掲示されていました。
受付
京成電鉄佐倉駅から佐倉城址公園内の受付までは、徒歩で約15分。
受付では、ゼッケンの他、参加賞のタオルや、東京エクストリームウォーク100のオリジナルデザインの後方照射ライト等を受け取りました。
また、今回は腕に付けるライトも配られました。
受付で受け取ったゼッケンをリュックに付け、ゴール地点で受け取る荷物を預けたら準備完了です。
装備
なお、今回のリュックの中身はいつもと同様に、自分が思う最小限を目指し、出来る限り軽くしました。
持ち物
- ヘッドランプ
- 充電バッテリー
- 飲み物(500ml×2本)
- レインウエア(上着のみ)
- ソックス(途中で交換用)
- 塩飴
- 塩大福(5個)
- Garminの充電器
- サングラス
- タオル(汗拭き用)
- 湿布
- 常用薬(予備)
- コンタクトレンズ(予備)
- 絆創膏
スタート前
今回の東京エクストリーム100のEASTコース(100km部門)の参加者は378名。
WESTコース(100km部門)の参加者数1,340名と比較するとかなり少なく、受付後もスタートまでのんびりと過ごすことが出来ました。
また、会場にはドロンズさんの姿も!
軽妙なトークで、参加者を盛り上げてくれました!
スタート~第1チェックポイント(18km)
スタート
そんなこんなで、あっという間にスタート時間に。
スタートゲートで記念写真を撮って、8:00ちょうどに佐倉城址公園をスタートしました。
今回のコースは、佐倉を出発して、酒々井、成田、印西、我孫子、柏、流山、三郷を通り、東京の豊洲にゴールする100km。
まずは、佐倉城址公園から、ゴールとは反対側の東に向かって進みます。
基本的には、京成電鉄の線路に沿って東に進むイメージです。
この辺りはのどかな風景が広がり、いつもの小田原から東京まで歩く東京エクストリームウォーク100とは、全く異なる景色を堪能できました。
途中には、牛さんとの出会いも!
京成酒々井駅を少し超えたあたりから京成電鉄の線路とはお別れで、今度は北に向かって進みます。
この辺りもまだまだ自然溢れる風景が続き、ちょっと残酷ではありますが、道には蛇や亀など、都心ではあまり見られない生き物の死骸も多く見られました。
ちなみに、コースの曲がり角などには、矢印が貼ってあるのでその方向に向かって進むのですが、いつものエクストリームウォークとは全く異なるデザイン!
自然溢れる景色の中では矢印の黄色が映えにくいということもあり、ややわかりにくい道もありました。
そんなこんなで、3時間かからずに第1チェックポイントの坂田ヶ池総合公園に到着。
都心とは違い、信号が全くないコースなので、ロスする時間がかなり少なかったです。
その一方で、コンビニや自動販売機等もないので、スタート時に水分や食料を持っていなければ辛かっただろうと感じられる道でした。
第1チェックポイント到着
第1チェックポイントでは、パンとドリンクと塩飴を頂くことができました。
結構気温も上がっていたので、水分と塩分を補給出来てありがたかったです。
第1チェックポイント(18km)~第2チェックポイント(42km)
第1チェックポイント出発
特にダメージもなかったので、第1チェックポイントでは5分ほど休憩してすぐに出発!
ここから次のチェックポイントまでは約24kmと長めです。
ここまでは北に向かって歩いてきましたが、長門橋のあたりからは、いよいよ西に向かって進みます。
印西市では、道作古墳群なども通りました。
しばらく歩くと、国道4号線へ。
このコースで初めて大きな通りに出ました。
34km地点の関枠橋を渡れば、あとはひたすら手賀川沿いを歩くコースです。
川沿いには、白鳥の姿も見られました。
手賀沼フィッシングセンターの近くまで歩いたら、川沿いを離れて手賀の丘公園に向かいます。
このあたりは、車通りも多い狭い道なので、十分に注意が必要です。
手賀の丘公園通りの登り坂をクリアすれば、第2チェックポイントに到着です。
第2チェックポイント到着
この頃には持っていた食料も底をつき、お腹がペコペコ。
第2チェックポイントでしっかり栄養を補給しようと思ったら、なんとここで提供されたものはドリンク1本とゼリー1個だけでした。
少しでもカロリーを摂取できるように、水、スポーツドリンク、コーラから選べたドリンクはコーラを選択。
父がやや辛そうにしていたこともあり、ここでは10分程しっかり休憩しました。
残りは58kmです。
第2チェックポイント(42km)~第3チェックポイント(55km)
第2チェックポイント出発
第2チェックポイントを出発した後は、また手賀川沿いに戻り、今度は手賀沼自然ふれあい緑道を西に進みます。
このタイミングで小雨がパラつきましたが、傘をさすほどではなく、すぐに止みました。
また、初めて見る手賀沼の景色は、夕暮れ時と重なりすごくきれいでした。
49km地点の手賀大橋を渡ると、ここからは我孫子市です。
50kmを少し過ぎてしまったタイミングでしたが、時計を見てみるとスタートから8時間43分。
疲れが溜まる後半は少しペースが落ちたとしても、18時間くらいではゴールできそうなタイムです。
信号のロスや高低差が少ない、いかにタイムが出やすいコース設定なのかがわかります。
我孫子駅の西側を通り、どんどん北に向かっていくと、第3チェックポイントのあけぼの山農業公園に到着です。
この頃にはすっかり日も落ちていました。
第3チェックポイント到着
第3チェックポイントでは、ドリンク、おにぎり、味噌汁、チョコレート、塩飴を頂きました。
やっと空腹を満たせるおにぎりが食べられたことも嬉しかったのですが、結構気温が下がってきたこともあり、温かい味噌汁が身体に染みました。
第3チェックポイント(55km)~第4チェックポイント(62km)
第3チェックポイント出発
少し父が疲れているようだったので、第3チェックポイントでは少し長めに15分くらい休憩しました。
休憩後に、すぐ近くのトイレに行くとカエル2匹がお出迎え。
本当に自然溢れるコースです。
トイレから出ると、やや父の様子がおかしい。
先ほど休憩したばかりなのに、かなり辛そうです。
ここまで過去最速タイムを上回れそうなペースでしたが、父だけ置いていくわけにもいかず、一緒にペースを落として歩くことにしました。
次の第4チェックポイントまでは僅か7kmでしたが、約2時間かけて歩きました。
62km地点の第4チェックポイントの柏の葉公園に到着した頃には、スタートからおよそ半日経った19:45になっていました。
第4チェックポイント
第4チェックポイントでも、温かい味噌汁をGET!
ドリンク1本と、味噌汁を補給しながら15分程休憩して、次の第5チェックポイントに向けて出発です!
第4チェックポイント(62km)~第5チェックポイント(81km)
第4チェックポイント出発
ここからは西に向かいつつも、どんどん東京に向かって南下していくコース。
まずは、最近子育て世代に人気の流山市を通過します。
流山からは、流山橋で江戸川を渡り、一度埼玉県へ。
橋を渡り切ると、そこから三郷市です。
三郷市に入ってからは、大場川に沿ってずっと南下していきます。
途中、デカ盛りで有名な『キッチン BUS STOP』の前を通り、一人だけテンションが爆上がりしてしまいました!
念願の『キッチン BUS STOP』!
— やすじゅん(ニヤ)【120km歩く市川市民】 (@yasujun11) May 8, 2022
丸鶏の唐揚げ弁当は、ライス特盛まで無料で980円はお得すぎ。
そもそも蓋を閉める気がないこのバグったボリュームがたまらん。
唐揚げは、醤油味が効いたカリカリ食感で、肉もジューシー。#キッチンバスストップ https://t.co/sxb4ET19Vi pic.twitter.com/zcjYkl0CYe
そんな中、右足の薬指に痛みが!
ベンチに座って靴下を脱いでみたら、小指の爪で薬指が切れてしまったようでやや出血していました。
念のため、絆創膏を持っておいて良かったです。
ついでに、気分転換も兼ねて靴下も予備で持っていたものに履き替えてスッキリ!
そうしていると、三郷市を抜けて、いよいよ東京都に入りました。
東京都に入ってすぐの水元公園が、最後のチェックポイント(81km)です。
第5チェックポイント到着
第5チェックポイントでは、ドリンク1本、おにぎり、味噌汁が配られました。
かなりお腹も減っていたので、おにぎりと味噌汁はありがたかったです。
この頃には、父はかなり消耗していて、嘔吐までしてしまう状態。
リタイアも提案してみましたが、それでもゴールまで歩くというので、しっかり休憩してゴールを目指すことになりました。
第5チェックポイント(81km)~ゴール
第5チェックポイント出発
第5チェックポイントを出発したのが、24時30分頃。
もはやタイムは狙わずにのんびりと歩いているので、この辺りから眠気が辛くなってきました。
父の体調に合わせて、ところどころ休憩をしながら歩を進めます。
四つ木小橋を超えて荒川を渡れば、残り約10kmです。
そして、とうとうこのコースの最大かつ唯一と言っても良いかもしれない目玉スポット、東京スカイツリーにたどり着きました。
ライトアップされた東京スカイツリーは、本当にきれいですし、テンションも上がります!
東京スカイツリーを超えれば、あとはずっと南下していくだけです。
力を振り絞る父とともに何度も公園やベンチで休憩しながら進みましたが、豊洲駅が見えればゴールはもう目の前!
まだ日が昇っていなかったこともあり、ゴール直前では海沿いの夜景を見ることも出来ました。
ゴール
2023年10月21日(土) 8:00に佐倉城址公園を出発してからちょうど21時間。
10月21日(日)5:00に、ゴールである新豊洲Brillaランニングスタジアムに到着しました。
かなり苦戦を強いられた71歳の父も、無事に一緒にゴール!
ただ、完走Tシャツと完走証を受け取った後は、倒れ込むように眠っていました。
とは言え、 この日は朝から娘を地元のイベントに連れていく予定があったため、どんなに遅くても8時までには帰宅が必須。
1時間ほど休憩して、ゴール地点を後にしました。
まとめ
東京エクストリームウォーク100のHPで発表された速報値によると、EASTコースの参加者数378名に対してゴールできた人は296名。
完歩率は78.3%でした。
ちなみに、WESTコース(100km部門)の参加者数は1,340名が参加して、ゴールできた人は1,135名。
完歩率は84.7%ということで、WESTコースの方が完歩率が高い結果となりました。
EASTコースは、とにかく信号と高低差が少なく歩きやすいコースという印象でしたが、コンビニや自動販売機が少ないため、食料や水分の補給がうまくいかなかった方も多いかもしれないと感じました。
また、WESTコースに比べると見所が少なく、特に初めて100kmウォークに挑戦する方にとっては、楽しさやモチベーションを保つのがやや難しいかもしれません。
EASTコースの特徴
- 信号と高低差が少ないため、自己最速タイムを狙うことも出来る。
- コンビニや自動販売機が少ないため、計画的に食料や水分を用意する必要がある。
- ランドマーク等の見所が少なく、楽しさやモチベーションを保ちづらい。
ただ、個人的には、いつもの東京エクストリームウォーク100とは違う自然溢れる景色を満喫出来たり、一時は自己最速タイムを狙えるくらい歩きやすかったりと、かなりポジティブな要素も多いコースだと感じました。
もし来年もEASTコースがあれば、EASTコースで自己最速タイムを狙ってみるのもアリかなと思っています。
次回のウルトラウォーキングは、2週間後の第3回関西エクストリームウォーク100。
こちらも、前回大会とは大幅にコースが変わっているので、新しいコースを楽しんできたいと思っています。