一日中、台風25号に警戒しながら自宅で過ごしていたものの、大雨もようやく落ち着いてきた9/21(月)の夜。
TVシリーズからずっとDVDを買い揃えるほど大好きな『踊る大捜査線』の最新作を、ついに鑑賞してきました!

公開4日目の祝日でしたが、悪天候の影響もあってか、TOHOシネマズニッケコルトンプラザのレイトショーは観客が10人ほど。おかげで、スクリーンとじっくり向き合い、どっぷりと『踊る』の世界に浸ることができました。


賛否両論? 前半のコミカルさと変わらない『踊る』の魅力
正直なところ、前半については『踊る』シリーズが大好きな自分ですら「さすがにちょっとふざけすぎじゃないかな」と感じてしまいました。
それでも、次々と登場する「踊るファミリー」の姿や、過去の作品から繋がるエピソードの数々に、長年の『踊る』ファンとしては、なんだかんだワクワクしっぱなしでした。
かつての「和久さん」に重なる青島
今回、個人的に何より深く刺さったのは青島の立ち位置です。
現代の若者には到底フィットしないであろう、仕事への情熱や現場主義、一見無駄が多いような泥臭い捜査。それが、今の時代においては、かつての和久さんのような位置付けになっているように感じました。
時を経て、青島が、趣里さんが演じる芝田ひばりや白洲迅さんが演じる美浦秋たち若手にとっての「和久さん」になっている。
それでいて、当時の青島からその根っこは全く変わっていない。その事実に、たまらなく胸が熱くなりました。

拭いきれない室井さんの不在と、室井さんが生きた証
ただ、個人的にものすごく寂しく感じたのは、すみれさんがいないこと以上に、やっぱり室井さんがいなかったこと。
一昨年の映画『室井慎次 敗れざる者』と『室井慎次 生き続ける者』で大号泣させられた身としては、室井さんがもう現れることはない寂しさを痛感しました。
また、ストーリーの中でも現場の人たちがあの人に頼ることができない辛さをひしひしと感じましたが、それでも、やっぱり室井さんの面影や生きてきた証はしっかりと端々から伝わってきて、室井さんの偉大さ・大きさに改めて胸が熱くなりました。
長年のファンにこそ響くラスト
そんなこともあり、本作の終盤には完全にやられました。
最後の回想シーンは、長年ずっとシリーズを追いかけてきたファンに対して本当にずるすぎます。あんなの見せられたら、当時の感動が蘇って涙なしでは見られません!
そして極めつけのエンドロール。
そこに「いかりや長介」さんの名前を見つけた瞬間、熱いものがこみ上がってくるのを感じました。和久さんの存在と魂が今もずっとこの作品の中に生き続けていることが何より嬉しいですし、本当に和久さん、そして和久さんを演じるいかりやさんが大好きでした!

『踊る』と共に歩める人生のありがたさ
初めて『踊る』シリーズを見る人や、『踊る』に思い入れがない人にとっては、もしかしたら「つまらない」と感じてしまう映画かもしれません。
でも、『踊る』が好きな人や、『踊る』を見て育ってきた層には、少なからず深く刺さる部分がある映画だと思います。
もしかすると、『踊る』は今後もあの熱狂的な過去作品を上回ることはできない宿命にあるのかもしれません。それでも、こうして今でも劇場で彼らに再会できること。『踊る』という作品と共に、これからも歩んでいける人生は本当にありがたいなと、余韻に浸りながら改めて噛み締めた夜でした。

続編の匂わせみたいな雰囲気もありましたが、続編があろうがなかろうが、これからも『踊る大捜査線』を愛し、『踊る大捜査線』と共に生きていこうと思います。
